物流改善って何をすればよいの?の基本的な考え方を解説します。
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「物流コストを安くしたい!」 「効率化を図りたい!」 そのためには何をするべきか・・・をお悩みの方もいらっしゃると思います。
パッと思いつくことと言えば「委託料(単価)を安くしてもらう」、自社物流の場合は「人員を削減する」ということですが、これには限界があり、本質的な改善にはつながりません。
本記事では、
物流改善を行っていきたいと考えているけど、「何をすればよいの?」と思われている物流担当者様に向けて、
物流改善のキーワードについて説明していきます。
本記事は、考え方となりますので、あまり具体的な内容ではないかもしれません。
とにかく「何をすればよいのか?」の手段が知りたい方は、
後日、アップする『物流改善はじめの一歩』記事をご参照下さい。
(本記事の内容)
物流改善って何をすればよいの?とお悩みの方へは、以下3点から進めることを提案しています。
【1】 標準化をすすめる
【2】 平準化をすすめる
【3】 電子化をすすめる
順番に説明します。
まずは1つ目。
【1】標準化をすすめる
そもそも「標準化」とは何か?となりますが、ここでは「手順の統一や単純化」を指しています。
要するに、
「出来るだけ手順を統一したり、単純にしましょう。」
ということです。
物流業務は百社百様で、各企業なりのロジックやノウハウ、こだわりがそこには存在します。
ただし、物流業務においては、個別に対応することが少なくなればなるほど、コストが安くなります。
業界標準を追究することや、システム会社や物流会社が持っている仕組みを利用できる運用にすることができれば、多くのムリ・ムダ・ムラが削減でき、物流コストの削減にもつながる可能性が高まります。
【2】平準化をすすめる
「平準化」とは、波をなくしてならすことです。
業務の繁忙期など極端に作業料が増加してしまう時期を出来るだけ作らないようにする
ということです。
物流倉庫に限らない話だとは思いますが、最大出荷数に合わせた人員配置や教育では、多額のコストが発生してしまいます。
毎週水曜日だけ4,000件の出荷があり、他の曜日が1,000件の場合、水曜日に合わせた人員を固定で配置しておくわけにはいきませんよね。
逆に水曜日だけ人材派遣対応などで、単純に作業人員を増やすとなると、作業品質は低下してしまう可能性が高いです。
つまり、物流コストと品質を維持するためには、可能な限り業務の波をなくしておくことが必要となります。
【3】電子化をすすめる
産業遺産の収集で有名なアメリカのスミソニアン博物館では、初期型のFAXが展示されています。
日本のビジネスシーンでは、FAXでの情報のやり取りがありますが、手入力作業は、確実に事務処理コストに反映されていきます。
また、手入力の場合は誤入力の危険性も高まります。
物流現場でも、納品書や請求書、倉庫現場作業で使用するピッキングリストなどの電子化は進んでいます。
アナログな情報のやり取りは、
「どうすればデータでのやり取りにリプレイス出来るか」
という観点を常に持って考えていることが重要です。
以上、物流改善って何をすればよいの?の基本的な考え方をご紹介しました。
考え方として大切なことは、
業務手順一つ一つに対して、「何のために」を追求していくこと
だと思います。
どうしても変更出来ないこだわりは各企業であると思いますが、実際に「何のために」を紐解いていくと、
「昔からの決まり」や「なんとなく」、「こうやると教わった」など、実際にはあまり意味がない手順が多くあります。
まずは、上で述べた3つのポイントを中心に、何のためにやるのかという業務の棚卸をしてみると良いかもしれません。
最後に宣伝です。
貴社の物流業務との違いを知るためには、現場を見ていただくことが一番です。弊社では随時、倉庫見学を実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
https://www.wataryu.co.jp/tour/
おわり。