『物流改善はじめの一歩』【標準化編】
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前回記事「「物流改善って何をすればよいの?の基本的な考え方を解説します。」では、
「物流コストを安くしたい!」「効率化を図りたい!」そのためには何をすべきか・・・
をお悩みの方のための「物流改善って何をすればよいの?」を解説しました。
今回はもう少し踏み込んだ内容で、その中でも【標準化】とはどのように行っていけばよいかを
当社で取り組んだ具体的内容やお客様の成功事例をもとに解説していきます。
前回記事「物流改善って何をすればよいの?の基本的な考え方を解説します。」
をご覧頂いていない方は、こちらをご一読ください。
(本記事の内容)
【1】 標準化とは
【2】 標準化の具体的な成功例
【3】 標準化の注意点
【4】 まとめ
順番に解説していきます。
【1】標準化とは
前回記事の復習になりますが、「標準化」とは何か?です。
標準化とは、「もの」や「事柄」の単純化、秩序化、試験・評価⽅法の統⼀により、
製品 やサービスの互換性・品質・性能・安全性の確保、利便性を向上するもの。
(経済産業省HPより)
本コラムでは「手順の統一や単純化」を指しています。要するに、
「出来るだけ手順を統一したり、単純にしたりしましょう。」ということです。
では、具体的にはどのように進めていくのが良いのかですが、結論は、
「どこまでが必要かを判断して、より簡素な方法に統一していく」です。
時代の流れやテクノロジーの進歩もあると思います。
昔は当たり前のことでも今はやっていないことも業務フローの中にはきっとあると思います。
【2】 標準化の具体的な成功例
例えば、弊社がご提案したお客様の中に、以下のような会社様がいらっしゃいました。
『同じ業界にも関わらず「納品書」のフォーマットが、お客様によってマチマチでした。
お客様の仕様に合わせて専用納品書を発行するプログラムを作成したり、
複写式伝票をご希望されるお客様に対しては、ドットプリンターを手配することもありました。最終的には、
プログラム開発費用やプリンター費用などの削減のために、
「納品書」フォーマットの標準(統一)化を進めました。
「A5サイズでないとダメ」「項目名は〇〇でないとダメ」などの意見もありましたが、
結果的には必要項目が明確に表示されていれば良いということで、納品書の標準(統一)化が進みました。』
標準化は、結局のところ「何のために必要か」「本当に必要か」や「手順を統一できない理由は何か」ということを突き詰めて考えていくことで、物流コストを削減していくことが可能になります。
本当にその作業必要か?という問いを問い続けることが必要です。
【3】 標準化の注意点
最後に注意点です。「標準化」は物流改善やコスト対策としては、非常に有効に機能しますが、顧客サービスや商品特性など絶対に「標準化」してはいけない部分もあります。
また、物流倉庫を使う場合でも絶対に譲れないこだわりは、物流会社にも理解してもらった上で、業務を行ってもらうようにしましょう。
例えば、梱包用段ボールは無地のものや倉庫会社共通のものを利用した方が、コストは安く済むと思いますが、『ZOZOTOWN』のように真っ黒な箱でZOZOTOWNを象徴する”こだわり”にしてしまうことも戦略としては非常に重要ですよね。
【4】 まとめ
・標準化とは、「必要不要を判断して、より簡素な方法に統一していく」こと
・物流面の標準化を効果的に進めていくには、「何のために必要か」や「代替方法はないか」
「本当に必要か」ということを突き詰めて考えていくことが必要。
・ただし、標準化を進めない方がよい部分や業務もあることに注意。→企業としての差別化ポイント、こだわり
物流倉庫は荷主様のパートナーとして、「こだわり」を実現できるサービスが必要です。
企業にとっての「こだわり」を実現できるかどうかはHPではわからないことが多いため、
倉庫移管の意思決定前に倉庫見学をおススメしております。
弊社ではいつでも倉庫見学を実施しておりますので、是非、お気軽にお問い合わせください。
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おわり。