会社概要
全国の学習塾並びに公・私立小・中学校・高校向け教材を出版。
取次店や書店を通さない直販体制とサービスネットワークにより、お客様の声をダイレクトかつ短いサイクルで教材へ反映させることが出来る商品開発力と高い商品力が特色。
対談者紹介
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教育開発出版株式会社 業務課
課長 鈴木 友也 氏
須賀 大二郎 氏 -
株式会社ワタナベ流通
営業部 市川 文平
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課題
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利用していた委託倉庫が急遽クローズ。新たな物流フロー構築が急務だった。
市川本日はよろしくお願いいたします。
まずは御社の業務内容についてお聞かせください。須賀全国学習塾並びに小中学校、高校向け教材や模擬テストなどを販売しています。
市川御社の強みも教えていただけますか。
須賀創業以来、直販体制で販売をしております。直販体制を敷くことによって塾現場のお客様やエンドユーザー様の声をダイレクトかつ短いサイクルで教材に反映できているのが強みですね。
市川ありがとうございます。それでは弊社を知ったきっかけを教えていただけますか。
鈴木5年ほど前、弊社の教材展示会に来場いただいたのをきっかけに、当時の部長がワタナベ流通さんとお会いしていました。ただ、当時は別の倉庫会社さんに発送業務を委託していたので、直接的なお付き合いはほぼありませんでした。
暫くして委託先の倉庫会社がクローズするという話になったときに、今後のことも考え、若い世代の方が活躍されているワタナベ流通さんが候補になりました。
市川私が鈴木さんにお会いしたのはその頃ですよね。お話を伺って、色々とご提案をさせていただきましたよね。
鈴木当時は営業部門から異動してきてまだ半年程度だったので、まだまだ業務を覚えている最中といった状況だったのですが、業務フローや移管スケジュールなどスピーディーに提案していただいたので助かりました。
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業務移管による効果
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WEB在庫管理システムの「ここを見れば状況がわかる」環境構築で、社内の意識も変わった。
市川ありがとうございます。移管してよかった点はございますか。
鈴木ワタナベ流通さんには、主に他社商品の発送業務をお願いしているのですが、これまでは目視で確認していた年度版や改訂版の違いを、ISBNと自社内の管理コードで一元管理することで、在庫管理精度が高まりました。
加えて、出荷情報までの物流管理についても、WEB在庫管理システムで「ここを見れば状況がわかる」というように情報を一元化できたのはよかったです。それによって社内の意識も高まり業務の細分化ができました。
市川良かった点があって安心しました(笑)
移管されるのを決めてから業務移管までの間で大変だったことや、今考えるとこうしておいておいたほうがよかった、みたいなことありますか?
鈴木恐らくですが、移管前の業務フローと移管後の業務フローを完全に同じものにするというのは、難しいと考えています。
細かい点になりますが、例えばラベルの貼り方や商品の並べ方、梱包の仕方などですね。こちらと倉庫会社との認識の違いやイメージの食い違いをいかに減らせるかだと思います。
そこに関しては、打ち合わせの中で細部までご提案いただいたので安心して移管できました。
物流の界隈ってどうしても「いくらで運びます」みたいな、価格勝負なところもあるじゃないですか。
そうではなく、顧客目線で細かく細部まで確認頂いて、ウチの業務に合わせた提案をいただけたことが大きかったです。
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現場からの改善提案で、「ああ、これって他社の物流と比べて一般的ではないんだ」と、はっとした。
市川ありがとうございます。移管当時の印象に残っているエピソードなどはありますか
鈴木移管当初は弊社で発行していた複写式の受注伝票と運送伝票を毎日、佐川急便で発送していたんですよ。ある時、担当の社員さんが「毎日送って、毎日送料かかってますよね。うちはそれでもいいですけど、そのままご請求するので……」と電話でおっしゃられて、「ああ、これって他社の物流と比べて一般的ではないんだ」と、はっとしたんです。
それからは御社のシステムを利用し納品書などを出力してもらうよう社内業務フローを変更しました。
市川それは現場からの改善提案ということですね。(お褒めの言葉として)担当者に言っておきます。
当社の強みの一つとして、現場担当からどんどん改善提案をしていく企業文化があるかもしれません。お客様と1ヶ月点検、3ヶ月点検と業務の棚卸をさせて頂く機会を持ちますが、実際に業務を担当している社員から課題や改善点などがどんどん出てきます。
すべてが解決できる訳ではありませんが、「何が課題なのか」「どうすれば解決できるのか」をお客様と一緒になって考えることが出来るのは、業務の最適化に非常に役立っていると思います。
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「こんな事例ありますよ」「他社様だとこんなことされてますよ」という他社事例を参考に改善につなげたい。
市川最後に改善してほしい点などはありますか?
須賀ワタナベ流通さんへの改善要望というよりは社内の話なのですが、紙や複写式といった紙媒体での処理が多く、仕事が煩雑で手間がかかる部分も多いので、もう少し効率的にできないかという問題があります。
ワタナベ流通さんは色々な会社とお取引があるので、他社の事例があれば是非、ご提案いただきたい。そういった形で一緒の方向に向かっていけたらと考えています。
市川そうですね。弊社からのご提案も必要なのですが、恐らくは「こんな事例ありますよ」「他社様だとこんなことされてますよ」といったものを何個か上げさせていただいて。
「これだったら出来そう」とか、「これうちに合いそうだな」といったように御社で選んで導入していただいて、取捨選択いただくのが御社にとって一番良い方法が選べるのかなと思っています。
よくある「こんなすごいシステム作りました」とか「こんなすごいマテハン(設備機器)導入しました」という話って、お客様の現状にマッチしなかったり、過剰な性能だったりするケースも多いので、情報やご提案として提供させて頂いてお客様の状況に合わせてご検討頂くのが最も無理がなく良いかたちなのかなと考えています。
弊社も物流のプロとして、今後もいろいろな選択肢を提案出来る努力を続けてまいります。
ご協力ありがとうございました。
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